猟奇の檻~第2章~

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簡介

猟奇の檻 第2章』(りょうきのおり だい2しょう)は、1996年11月に日本プランテックよりPC-9800シリーズ (PC98) 向けに発売されたアダルトゲーム。

本項では、そのリメイク版『真説 猟奇の檻 第2章』(しんせつ りょうきのおり だい2しょう)についても記述する。

猟奇の檻 第2章

概要

本作は、『猟奇の檻』シリーズの第2作に当たる。基本的なゲームシステムは前作を踏襲しているが、マップがオーソドックスなトップビュー形式となり、主人公キャラクターを操作しやすくなった。百貨店を舞台にしていた前作とは違い、本作ではハイテクテーマパークが舞台。また、タイトルにある「猟奇」の示すものが前作では舞台全体だったのに対し、本作ではバッドエンドでの描写に重きを置くようになっている。なお、タイトルロゴの表記を全てまとめると、『猟奇の檻 第2章 second chapter "The Vengeful Days"』(りょうきのおり だい2しょう セカンド・チャプター “ザ・ヴェンジェフル・デイズ”)となるが、本項ではパッケージでの表記に順ずる。

Win95版は主人公以外の登場キャラクターがフルボイス化されている。

2004年にCALIGULAより発売された『真説 猟奇の檻』は、本作から8年後の後日談に当たる。

劇情介紹

ある夜の月明かりの下、西洋の古城と思しき場所にそびえ立つ塔の頂上から、1人の女性が転落死した。

それから数年後。国内五指に入る複合企業「帝国創生新社」の社員・斎藤剛史は、本社の警備部門からハイテクテーマパーク「ファンタージェン」の警備部門への異動を命じられる。あまり気乗りはしなかったが、斎藤は辞令に従って強化プラスチック製の黒い騎士鎧を着込むと、ガード(警備兵)の任に着く。しかし、総責任者・天野美雪を初め、多種多様な上司や同僚の存在に少々面食らいながらも、彼らと過ごす日々は悪いものではなかった。本社勤務時から日々の仕事に適度な緊張と娯楽性を見出すことに慣れていた斎藤は、ここでもまたそれらを見出していく。

そんな数日が過ぎたある日、同僚の1人・梶原まことの死体が、園内の外れにある清掃用具室で発見される。死因は一酸化炭素中毒。死体を共に発見した同僚の1人・島本和子と協力しての蘇生術も、空しいだけであった。その背後では、梶原と交際し始めたばかりの同僚の1人・北沢牧子が、変わり果てた梶原の姿に失神する。ファンタージェンの中央部ではそんな斎藤達を見下ろすように、西洋の古城を模したパークシンボル「ドラクル城」が、静かにそびえ立っていた。

概要 (OVA) ピンクパイナップルより発売。18禁で全3巻。本編は30分。登場キャラクターは原作と同じだが、一部のヒロインは顔見せ程度にしか出番が無い、声優陣がWin95版と別物などの違いがある。

OVA版

概要 (OVA)

ピンクパイナップルより発売。18禁で全3巻。本編は30分。登場キャラクターは原作と同じだが、一部のヒロインは顔見せ程度にしか出番が無い、声優陣がWin95版と別物などの違いがある。

各巻サブタイトル

  • 第一幕『殺すなかれ…』(発売日:2001年4月27日)
  • 第二幕『望むなかれ…』(発売日:2001年7月27日)
  • 第三幕『告げるなかれ…』(発売日:2001年11月22日)

2006年7月28日には、DVD廉価版が全3巻同時に発売された。

真説 猟奇の檻 第2章

概要(真説)

真説 猟奇の檻 第2章』は、2009年5月1日にCALIGULAよりCALIGULA作品第6弾として発売されたアダルトゲーム。かつて日本プランテックより発売された、『猟奇の檻 第2章』のリメイク版である。なお、タイトルロゴの表記を全てまとめると、『真説 猟奇の檻 第2章 Second chapter : Vengeful Ghost on Fantasien.』(しんせつ りょうきのおり だい2しょう セカンド・チャプター:ヴェンジェフル・ゴースト・オン・ファンタージェン)となるが、本項では公式サイトでの表記に順ずる。

2008年8月15日から同年8月17日まで開催されていたコミックマーケット74のTerios/CALIGULA/Gash企業ブースにてイメージ画の描かれた告知ポスターが公開された後、同年8月19日にはCALIGULA公式サイトでも同デザインのイメージ画が、同年11月21日には紹介ページが公開された。

『真説』化に当たり、ゲームシステムには前作以上の変更が加えられた。主人公キャラクターを操作してマップ上に点在する各ステージ間を移動するという旧作や前作にあった要素は廃止され、マップから移動先を選択してステージの捜査や各キャラクターとの会話へ移行するシステムを採用している。また、シナリオやイベント関連については前作同様の変更により全体的な底上げは達成されているが、描き直されないまま削除された立ち絵やイベントCGも非常に多い。このため、テキストとイベントが噛み合っていない箇所が前作以上に散見される内容となっている。

STAFF

シナリオ:佐野一馬、黒田洋一 キャラクターデザイン、原画:横田守 開発:スタジオポラリス 発売:日本プランテック

スタッフ (OVA)

  • 原作:「猟奇の檻 第2章」
  • 企画:乱○太郎
  • プロデューサー:大宮三郎、Show隈部
  • 監督:こんのせい
  • シナリオ:柴田ねこる
  • シナリオ監修:ラスプーチン矢野
  • 演出:近藤隆史
  • キャラクターデザイン・総作画監督:飯島弘也
  • 作画監督:粟井重紀(2話のみ)
  • メカデザイン:橋本敬史
  • 色彩設定・色指定:野口稔
  • 特殊効果:小森靖彦
  • 美術監督:池端茂
  • 撮影監督:小室正一
  • 音楽:酒井良
  • 音響プロデューサー:船戸健行
  • 音響監督:千葉繁
  • 編集:神谷信武
  • タイトル・リスワーク:マキ・プロ
  • 現像:東京現像所
  • 制作:スタジオ九魔
  • 製作:ピンクパイナップル

スタッフ(真説)

  • 企画、シナリオ:佐野一馬
  • ディレクション:松島詩史
  • CGチーフ:はるのみこと
  • キャラクターデザイン:横田守
  • 原画:横田守、土代昭治
  • 音楽:野中"まさ"雄一 (HEAD OFF,INC.)

主題歌

  • プロデュース:I've
  • Bizarrerie Cage

STORY

第一幕「殺すなかれ…」

発売日:2001/04/27

監督:こんのせい

原作:PLANTECH

時間:30分
闇に囚われし美しき獲物…汝、猟奇の宴の生贄となる!!



現代の科学と幻想のおりなす、不思議な遊園地が建設された。
皆の夢を叶えてくれる、夢のアミューズメントパーク…その名は 「ファンタージェン」。希望に満ちたこの場所で、過去に欲望の限りを尽くされ、非業の死を遂げた女がいた……。
その後、最新のセキュリティシステム 「MAOS」のもと、警備を強化したにもかかわらず、またもや事件が起こってしまう……!陽と闇の顔を持つ、呪われた遊園地で、○欲の魔物が目覚める!!次に生贄となってしまうのは…ダ・レ……?
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第二幕「望むなかれ…」

発売日:2001/07/27

監督:こんのせい

原作:PLANTECH

時間:34分
「夢紡ぐ遊園地は、美しき獲物を捕える檻と化す……」



財前瑠璃子、梶原まこと。
数ヶ月で2人もの不審死が起き、ハイテク遊園地『ファンタージェン』の入場者が激減していた。
その総管理者である、天野美雪はその責任をとらされ、その職を追われる事になる。

気丈な態度で事実を見つめる美雪だったが、斉藤剛史の前でついに感極まり、身を委ねてしまう。
斉藤は美雪の望むまま唇を重ね、胸を愛撫する。
ここには、上司と部下という関係はなくなり、お互いの体を求め合う、ただの男と女になっていた。
そして、『ファンタージェン』に大きな災厄が訪れようとしている。

『ファンタ―ジェン』を制御するコンピューターMAOS(マオス)。
そのMAOSが暴走を始め、人々を守るセキュリティーが逆に足枷となり、巨大テーマパークは、人々を囲う檻と化したのだった!
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第三幕「告げるなかれ…」

発売日:2001/11/22

監督:こんのせい

原作:PLANTECH

時間:30分
PCゲームで世間を席巻したミステリーアドベンチャー、遂に終幕!!



ハイテク遊園地ファンタージェンは、セキリュティーシステムMAOSの暴走により、大混乱となっていた。
しかし、天野美雪や島本和子らスタッフ必死の復旧作業により、混乱は収まり、システムも正常化した。

一方、混乱に乗じて井上雅和は宮下たまみをドラクル城に監◯し、凌◯の限りをつくしていた。
そして、二人の前に、北沢牧子が現れ、自ら進んで、たまみの身代わりに……。
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真説 猟奇の檻 第2章

ストーリー
作業用大型機器から爪楊枝の制作まで、海外を合わせても数十のビルを持つ、巨大複合企業“帝国創世新社”。
その本社警備部に在籍していた斉藤剛史は、突如“ファンタージェン部門”への出向を言い渡される。

コンピューター制御の最新設備を導入した、夢と冒険のハイテクテーマパーク “ファンタージェン”。
そこでの警備は普通の警備ではなく、テーマパーク内を騎士のコスプレをして行うものであった。
慣れない格好に戸惑いながらも、可愛い女性キャスト達に囲まれた職場を楽しむ斉藤。

だがそんな折。同僚であるカストーディアルキャスト (清掃員)が、施設の誤作動により事故死する。
その後、送り付けられてきた1通の殺人予告とも取れる謎のメッセージ。

深い眠りの墓所から私は目覚めさまよう。
神との絆を断ち切るため、失われた花婿を再び愛するため、
その心臓にたぎる鮮血を飲み干すために。

湧き上がる疑心と、広がる噂。
パークの管理システム “MAOS”を作り上げ、パーク完成目前にして失踪した天才設計技師・草加部総一郎の仕業なのか?
徘徊する白い影。それは過去、パーク内で自殺を遂げた少女の怨念か?

そして一切の手がかりもないまま、第2の犠牲者が・・・。
警告とばかりにMAOSにより崩壊するアトラクション。人々の安全を守るはずであるMAOSが絡み頻発する事故。

犠牲者はふたりでは終わらない。
パーク全域を管理するMAOSは完全に乗っ取られ、ファンタージェン全域を狩猟場とした殺人ゲームが始まった。

誰が? 何のために?
斉藤は次々と発生する殺人を阻止し、ファンタージェンの裏に隠された謎を究明できるのか?
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