ある夜の月明かりの下、西洋の古城と思しき場所にそびえ立つ塔の頂上から、1人の女性が転落死した。
それから数年後。国内五指に入る複合企業「帝国創生新社」の社員・斎藤剛史は、本社の警備部門からハイテクテーマパーク「ファンタージェン」の警備部門への異動を命じられる。あまり気乗りはしなかったが、斎藤は辞令に従って強化プラスチック製の黒い騎士鎧を着込むと、ガード(警備兵)の任に着く。しかし、総責任者・天野美雪を初め、多種多様な上司や同僚の存在に少々面食らいながらも、彼らと過ごす日々は悪いものではなかった。本社勤務時から日々の仕事に適度な緊張と娯楽性を見出すことに慣れていた斎藤は、ここでもまたそれらを見出していく。
そんな数日が過ぎたある日、同僚の1人・梶原まことの死体が、園内の外れにある清掃用具室で発見される。死因は一酸化炭素中毒。死体を共に発見した同僚の1人・島本和子と協力しての蘇生術も、空しいだけであった。その背後では、梶原と交際し始めたばかりの同僚の1人・北沢牧子が、変わり果てた梶原の姿に失神する。ファンタージェンの中央部ではそんな斎藤達を見下ろすように、西洋の古城を模したパークシンボル「ドラクル城」が、静かにそびえ立っていた。
概要 (OVA)
ピンクパイナップルより発売。18禁で全3巻。本編は30分。登場キャラクターは原作と同じだが、一部のヒロインは顔見せ程度にしか出番が無い、声優陣がWin95版と別物などの違いがある。
OVA版
概要 (OVA)
ピンクパイナップルより発売。18禁で全3巻。本編は30分。登場キャラクターは原作と同じだが、一部のヒロインは顔見せ程度にしか出番が無い、声優陣がWin95版と別物などの違いがある。
各巻サブタイトル
- 第一幕『殺すなかれ…』(発売日:2001年4月27日)
- 第二幕『望むなかれ…』(発売日:2001年7月27日)
- 第三幕『告げるなかれ…』(発売日:2001年11月22日)
2006年7月28日には、DVD廉価版が全3巻同時に発売された。
真説 猟奇の檻 第2章
概要(真説)
『真説 猟奇の檻 第2章』は、2009年5月1日にCALIGULAよりCALIGULA作品第6弾として発売されたアダルトゲーム。かつて日本プランテックより発売された、『猟奇の檻 第2章』のリメイク版である。なお、タイトルロゴの表記を全てまとめると、『真説 猟奇の檻 第2章 Second chapter : Vengeful Ghost on Fantasien.』(しんせつ りょうきのおり だい2しょう セカンド・チャプター:ヴェンジェフル・ゴースト・オン・ファンタージェン)となるが、本項では公式サイトでの表記に順ずる。
2008年8月15日から同年8月17日まで開催されていたコミックマーケット74のTerios/CALIGULA/Gash企業ブースにてイメージ画の描かれた告知ポスターが公開された後、同年8月19日にはCALIGULA公式サイトでも同デザインのイメージ画が、同年11月21日には紹介ページが公開された。
『真説』化に当たり、ゲームシステムには前作以上の変更が加えられた。主人公キャラクターを操作してマップ上に点在する各ステージ間を移動するという旧作や前作にあった要素は廃止され、マップから移動先を選択してステージの捜査や各キャラクターとの会話へ移行するシステムを採用している。また、シナリオやイベント関連については前作同様の変更により全体的な底上げは達成されているが、描き直されないまま削除された立ち絵やイベントCGも非常に多い。このため、テキストとイベントが噛み合っていない箇所が前作以上に散見される内容となっている。